日産 FUGA 350XV


雑誌の評価などでかなり期待していただけに、がっかりしました。
ベンツやBMWのような欧州サルーン同等なんて話もありましたが、ちょっと妄想ですね。
真の欧州車を知らない人なら、大丈夫かもしれません。こういうモノかって納得出来るでしょうから。

車内は広いです。全席十分ゆとりがあります。
全体のデザインもきれいで良い雰囲気であり、好感が持てます。
パネル類の取り付け精度、剛性等は甘いです。ウッド部分はペコペコしてたりします。
価格が400万程度と、このクラスでは比較的安めなのでこのあたりは妥協が必要かと思います。
シートが悪です。腰痛注意です。

エンジンは、好みにもよるかもしれませんが、私個人としては最低の評価を下します。
V6特有の不愉快なこもり音や、回転フィーリングが、15年前の腐ったVGエンジンと大差ありません。
フィーリングの進化は全く感じられません。むしろ退化しています。あれではアクセルを踏み込む気になりません。
Y33、Y34の方が遙かに良いフィーリングを持っていたと思います。ただ音が大きいとか小さいとかではなく。
VGの頃のような腐った中にも味わいがあるといった感じもなく、非常に不愉快な代物です。
これはV8での改善に期待することとします。

ボディ剛性という点では、良いと思います。
大きさの割にボディの塊感も良く出ていて、ボディ単体のみを見た場合には好感が持てます。

問題は足周りですね。なんでああなっちゃったんでしょうか?
全体的に堅めです。これは欧州サルーン全般と同等だと思います。
路面の継ぎ目などの小さな継ぎ目の突き上げはありますが、余計な振動音を出さずに上手に不快感をコントロールしています。
これも出来の良い欧州サルーンと同等で問題無いと思います。
しかしながら、路面のうねりやちょっとしたデコボコに対して過剰に車体が上下動し、常に上下に揺すられ感があります。
これが非常にとてつもなく不愉快なレベルで存在します。
足周りのセッティングのツメが甘いように感じます。
GTならまともなんでしょうか?

こういう部分のセッティングを高レベルでやっているか否かが欧州車とその他の大きな違いだというのに、その辺がわかっておらず、
欧州車=高剛性ボディ+トルク型エンジン+堅い足 と思いこんで、ただそのように組み立てただけの車といった感じです。
従来の国産高級車からコンセプトの転換だけで作り、技術的努力をした様子が見受けられません。
ここは、同様にコンセプトを欧州車方向に転換し、さらに細部のツメにまで行き届いているゼロクラウンとは雲泥の差となって感じられます。
クラウンは欧州車に近づきましたが、フーガは方向性不明です。
マイナーチェンジ等で改善される事を望みます。
日本人の高級車は以前の方向性のまま仕上げていけばいいと思うのですが。


似たフィーリングの車として、オペルオメガが近いと思います。
オメガのV6エンジンの低音がこもってうるさくなり、足回りが出来損なった感じですね。
要するに出来損ないのオメガMV6って事です。
サゴテツならオメガを買います。20〜30万で買えますから。