ベクトラAT警告点灯+3速固定現象修理

ベクトラのAT不具合です。
始動後、ギヤシフトすると警告灯が点灯し、3速固定になるやつです。
マニュアルには、再始動して治れば故障ではないと、イカレた言い訳が書いてありますが、
対象車両はほぼ毎日発症するそうで、実用に耐えない状況です。

もの作り、こと一般向けの量産製品において、
どう見ても不良と言える現象を それが標準仕様であると宣言するという行為は、
エンドユーザーの信頼を失う為の一番の近道と感じます。

日本において、オペルというメーカーは
そういった点で誤ったサービス展開故シェアを失ったものと思います。
タイミングベルト寿命問題等、目に余るものがありました。

で、本題ですが、
この不具合の原因は、
ATインヒビタスイッチという部品の不良です。
シフトレバーのセレクト情報を電気信号化し、
ATコンピュータや各種制御ユニットにシフトセレクト情報を提供するためのセンサーなのですが、
ここの接点が接触不良により正しい情報を出力しなくなり、
それを異常と判断したATコンピューターがフェイルセーフにより3速固定にするというものです。

よってインヒビタスイッチの接点のメンテのみで改善します。
インヒビタスイッチは、AT本体のセレクトレバー付け根にあります。
ちょうどバッテリーの下にあります。
画像はすでにバッテリー、バッテリー台座、インヒビタスイッチを取り外した後のAT上面です。
インヒビタスイッチ本体は、ATシフトワイヤを取り外し、左右の固定ボルトを外すことで
取り外し可能です。ボルトの片方は、オイルレベルゲージの固定を兼ねています。
ハーネスはオペル定番のタイラップで無秩序に固定されているので切断します。


インヒビタスイッチです。
AT本体はアイシン製ですが、
スイッチは聞いたことのない怪しいメーカー製です。
ボルボも同じ部品がついていた気がします。
同じくアイシン製ATです。

裏から見るとネジがあるので、
分解できそうです。
配線部のカシメのカバーをうまく外せば、後はネジを緩めるだけです。
内部の接点です。
ロータリースイッチのような構造です。
黒いグリスが劣化、硬化することで、特に低温時に接触不良を発生します。
グリスを除去し、サンドペーパーで接点を磨き、新しいグリスを塗布すれば完成です。

修理後は現象は全く再現しなくなりました。
約1〜2時間の作業です。
是非おためしください。