エンジン始動不能
突然エンジンがかかりません。
燃料ポンプが回っていないようです。
ポンプ端子電圧の点検をします。
電圧確認できません。
リレーを点検します。
バッテリーを外して,その奥にあるコンピュータの横にあるフューエルポンプリレーを外してみます。
なんか端子が溶けてます。
コネクタも溶けてます。
おそらくは接触抵抗による発熱でコネクタの樹脂が溶けたのでしょう。
隣とショートしている形跡があります。
被害が広がっていなければ良いのですが・・・・
リレー側のピンはグラグラで,基板から取れているようです。
とりあえずリレーを開けて様子を見てみます。

基板が焼けた形跡があり,ピンは基板に固定する部分でちぎれています。
ピンの代わりに配線を引き出しコネクタ側の配線と接続するように改造します。
回路図で調べて見ると溶けた端子はバッテリーから直接電源がきているようです。ヒューズも無しにバッ直です。
バッテリー,コンピュータ,コンピューターホルダーを外してもやりにくい場所です。
ポンプ電源にヒューズが入っていないのはどう考えても異常なのでヒューズをいれる回路に改造します。
売っている平ヒューズホルダーを買ってきて20Aのヒューズを入れ,バッテリーから直接電源をとります。
外した部品一式を取りつけて確認します。
キーをオンにして,ジー,ポンプ回っています。
セルを回します。でもいつまでたっても始動しません。
他にも色々壊れているの?
燃圧等簡単に点検します。
ポンプも予備に交換してみました。
アキュムレーターをキャンセルしても変りません。
点火もあります。
なんでしょう?
溶けたコネクタの配置図を確認してみると,隣にTD信号(エンジン回転信号)があります。
もしこの系統に+12Vがショートして何かが壊れているとすると厄介です。
TD信号は,エンジン回転信号で,信号電圧は12Vと0Vの矩形波の様です。ということはここに+12Vが印加されても入力側の回路にはおそらくは問題ありません。
ヤバイのは出力回路です。
なんとこの信号はEZL(イグナイタ)から出ています。
イグナイタが駄目だとするとヤナセ価格24万円です。マジ勘弁!!
TD信号の点検をします。
ダイアグコネクタ横の端子がTD信号です。
オシロスコープにて信号点検します。
無事綺麗な信号が確認できました。
とするとどこが駄目なんでしょう?
イグニッションコントロールの点検をします。
コールドスタートバルブの信号を確認します。
来ません。
アイドルエアバルブの信号を点検します。
来ません。
EHAバルブの信号を点検します。
来ません。
水温センサ信号電圧を点検します。
来ません。
って,イグニッションコントロール絶滅しています。
電源がきてない感じですね。
回路図を見てみるとイグニッションコントロールの電源はコネクタの1番端子なので点検してみます。
きていません。0Vです。
この電源はOVPリレーから来ています。
OVPリレーの点検をします。
コネクタのステ―が取れてリレーとちゃんとはまっていません。
原因はこれのようです。
作業中に脱着したときにステ―が折れてリレーと接合されなかったようです。
接続しなおして,組みなおし,エンジンを始動して見ると,無事かかりました。
今回の一件で,かなりKEジェトロニックについて理解を深めました。
もう少し正常時の各制御波形のサンプルなど取って今後の参考にしようと思います。
というかKEはもういい?