ショック交換(リヤのみ)
いつまでも新車時装着のショックを付けて放っておく訳にもいかないので、ショックを替える事にしました。
交換部品の選定については色々と考えましたが、下記の選択肢から、
@黒ビルシュタイン(IPS)
・W124E320にて非常に良い物である事を確認済み。あくまでベンツ的に上質に仕上がる。
・突き上げの逃がし方、コーナリングモードに入ってからの収まり具合など非常に素晴らしい。
・旧ベンツ特有の2モード(直進モード、旋回モード)を忠実に守るため、旋回中のライン変更などの過渡特性が不安定。
・耐久性は非常に良い。ノーマルショックと同じ物だとすると、15年10万キロでも乗り心地は悪化しない。
・価格は今回の選択肢で最高値、一台分4本で5万強(IPSからの送料込みで)。
Aモンローリフレックス(国内のお安いところで)
・近代的な過渡域重視の設計により運動性能は良し。
・上記の理由から全域で減衰力が高く、ベンツらしさを期待すると初期の突っ張り感が気になる。
・ツインディスクテクノロジーが発揮されているかどうかは走っていてもわからない。
・コストパフォーマンス、耐久性を考えると選択肢として誤りではない。
・安いところで買うと一台分で4万くらい。
Bモンローオリジナル(国内のお安いところで)
・性能、特性は未知。モンローでベーシックグレードのショックはハイエースバン用で性能を確認しているが、特性は素直で極めて普通。
・ベンツ用のオリジナルはカタログにスポーツと注記されている。スポーツライン用は別にセンサトラックが用意されている。
・お値段はもっともお買い得で一台分3万円ちょっと。激安。
最近ポルシェの影響か、もしくはゴルフ2の影響か、190の今後の方向性が変わってきた背景もあり、
ベンツの乗り味を犠牲にしても過渡域の素直さが欲しいなぁと思い始めていたところなので、@Aは却下し、激安外車クラブということもありBにトライしてみようかと思います。

まずは交換前の車高から。
ヘタリ車高は結構低いです。
ていうか雪降ってきました。
まずはトランクルーム内でアッパーマウントのナットを外します。
内張を少々強引によけてダブルナット(17mm)を外します。
ジャッキアップしてからだと遠くて作業しにくいのであげる前に外しておきます。
ゴムブッシュまで抜いておきます。

車載ジャッキでジャッキアップし、ウマをかけます。片側ずつ作業可能です。
お!スタビのカマボコもそろそろですか?

ブーツなんて裂けちゃってます。
もちろん中のバンプストップは消滅寸前です。
ロアアームの樹脂カバーを外します。
車両内側の10mmボルト2本と爪で止まっています。
あとは下の貫通ボルトを外し、ショックを縮めて取り出します。
新旧交代です。
モンローはさえない深緑です。
マウントブッシュ、ナットも付属します。
取り付けるときも縮めるのですが、ガス圧が高く苦戦します。
このように水道プライヤーをかけてテコで縮めます。
あとは上下のボルト、ナットを取り付ければOK。

交換後の車高です。
なんぼか上がってるでしょうか。
1pも上がってないですね。
ヘタレ車高がキープできて何よりです。
交換後のインプレションですが、
抜けた純正、黒ビル124新品、リフレックス124新品、オリジナル(スポーツ)の各要素比較を下記に示します。
あくまで素人インプレですから。
でもこういうのは情報も少ないし、実際は自分で試さないとわからない事ですが、真剣に検討している人にとっては少しの情報でも伝われば良いのではと思います。
まずは素特性から。
黒ビル=純正新品という観点から黒ビルを10とした評価となります。

各要素の説明ですが、
低速域減衰力はストロークスピードの遅いロールやピッチングに対する減衰力を表します。低いと落ち着きが無くなります。
高速域減衰力はストロークの早い、段差越えなどに対する減衰力です。高くなると突き上げが大きくなります。
ガスバネ強さは、ガスダンパーのガス圧によるバネ感(金属バネとはバネ特性感が異なる)の大小を示します。
ガスバネ初期突っ張りは、ガスバネによるストローク変化初期の抵抗力を示します。
ギャップ走行ストロークは、ギャップ越え時のサスペンションストロークを比較した物です。
旋回時ストロークは、ロール量みたいな物です。
次に上記素特性をふまえて、走行時のフィーリングを数値化して比較すると下記のようになります。

わかりにくい表現と思われる部分のみ解説します。
姿勢復帰時間とは、ギャップ越え時の外乱入力後の安定待ち時間や、旋回モードへの移行時の姿勢変化完了の待ち時間です。
グリップ復帰特性は、スライドからグリップへの移行のなめらかさを示します。
スリップアングル手応えは、接地感に似たイメージですが、タイヤの横滑り具合の認識しやすさみたいなものです。
結果より、黒ビルに対し、抜け純正は低速域の乗り心地に優れ、リフレックスは微弱にスポーツ指向、オリジナルスポーツは乗り心地を犠牲にして運動性を重視した様な結果となりました。
総合得点で比較すると、
純正抜け:68
黒ビル:80
リフレックス:79
オリジナルスポーツ:79
確かにこの通りだと思います。総合性能では上記総合得点差以上に黒ビルが優れていると思います。
リフレックスについては若干乗り心地が落ち、若干運動性が良くなる程度です。
モンローオリジナルは、はっきりとスポーツに振られています。
サゴテツ的お勧めは、
ベンツはベンツらしく、走行性能はノーマルで十分、古き良きベンツにしかない極上のバランスとセッティングを楽しみたいというのであれば黒ビルを選ぶべきです。
ベンツの高剛性ボディでスポーツ走行に燃えるというのであればオリジナルスポーツがベストチョイスではないでしょうか。
黒ビルがある以上、中途半端にリフレックスをチョイスするのはもったいないと思います(特性の差は小さいが車としての完成度の差は大きいです)。
今後なじんで抜けてきた時にどうなるかわかりませんが、とりあえず新品状態ではこのように感じました。
参考までに。