エアコンガス漏れ修理

ガスが2ヶ月ほどしかもたなくなってきました。
低予算で対策できる範囲で修理します。
Oリングと、バルブコアを交換します。
まず交換する部品のピックアップです。
まずは高圧側、コンデンサからエキスパンションバルブまでの間です。
(32)圧力SWと(38)温度センサのOリングはメクラ用に同様のものがもう一つ必要です。
今回何故かエキパンの低圧側(太い配管)のOリングが足りなくなりました。

エキパンのエバポ側です。
これも足りなくなりました。
高圧側(サクション)です。
この絵にはありませんが、サクションの継ぎ目に大きめのOリングが2個とコンデンサに繋ぐ一個が必要です。
今回最後に作業したエキパンでOリングが不足したのは、このピックアップ漏れ部分に先に使用してしまったからでしょう。

まずはエキスパンションバルブにアクセスするためにワイパー根本のカバーを外します。
下の細い配管(高圧側)だけ埃が積もっているのが少し気になります。
真ん中の10mmナットを外すとストッパープレートが外れ、配管が取り外せるようになります。
ここは配管同士の継ぎ目に大きめのOリングが入ってます。
下側にバルブがあり、下向きについている為、オイルや汚れが溜まっています。
配管を外した状態でバルブコアも外し、内側からパーツクリーナーを吹いて洗浄します。
バルブコアを回すのに短いムシ回しがあると楽です。12a用のバルブ形状はタイヤ用と全く一緒です。
ついでに外した配管からコンプレッサー側にGOA+Sを少量入れておきます。
Oリングを交換しゴミを挟まぬよう気を付けて組み直します。
外したOリングは潰れて断面は楕円でした。
緑のOリングは、途中で交換されたものです。
コンデンサ周りです。
左ヘッドライトの脇部分です。
高圧側の配管接続部分とバルブコアを交換します。
ここのOリングは黒で15年ものですね。
もうペッチャンコのヒビ割れ状態です。
下にちょっと写っているリキッドタンクへの配管も外し、Oリングを交換します。
リキッドタンク周辺です。
圧力センサ、冷媒温度センサ、配管、メクラ栓にOリングが入っているので交換します。
ちなみに私はリキッドタンク/ドライヤ無交換派です。
乾燥剤は真空引きを十分行えば除湿出来るし、エアコンサイクル内はそれほどゴミは発生しないと考えています。
コンプレッサー周辺です。
以前、ほぼ同形式のタウンエースバン用中古コンプレッサー(DENSO 10P15C 134a仕様のセンサ無し)から、フロントハウジング、シールリングを移植し復活させたモノです。
とりあえずその後の漏れは無さそうです。
ちなみにタウンエース用とベンツ用の違いは、リヤハウジングの回転センサー有無で、シャフトとリヤハウジング以外は共通なので、部品レベルで流用可能です。
ベンツ用は中古でもリビルトでもバカ高ですが、国産流用となるとかなりお安いです。
他の外車でもDENSO,サンデンは結構多いので探せば流用対象はかなりありそうです。
ちなみにW124,、W202、BMW、ポルシェなどのコンプレッサーもトヨタでほぼ共通のモノ(ハウジングが若干違ったり)があります。
ドイツSPEEDでは、コンプレッサーのシャフトシールやシールリングセットなどの新品サービスパーツも10ユーロ前後で購入可能です。(DENSO製品がVALEOになります。)
国内リビルトや新品を買うのは大負けです。
さて、今日の作業ですが下に見えている配管継ぎ目のOリングを交換します。

エキパンです。
日産用と同じだったりして。そっくりです。
ストッパープレートの真ん中の10mmナットを外し、配管を引き抜きます。
すでにここへ来て残りOリング1個になりました。
4個あるはずなのですが。
小さいのが一個です。
配管も下の細い一本しか動かないので、これだけ交換して今日はおしまいですね。
実際漏れていそうで怪しいのはこの下の細い高圧側だけですから。

とりあえずOリング交換作業はこれで終わりです。

ちなみに、コンプレッサークラッチがONしない時に、ガス圧があるのか無いのかを判断する簡単な方法ですが、このリキッドタンクとなりにある圧力センサーの導通を確認します。
導通アリで最低限のガスが入っており、導通無しはガス無しです。
今回は冬の間約3ヶ月で導通無しになりました。

真空引きをします。
当然クーラーサイクル内は、100%冷媒ガスにしなければならないので真空ポンプで真空引きをする必要があります。
高圧側のサービスバルブにホースを繋ぎます。
これはゲージマニホールド用のストップバルブを改造し、普通のエアホースを繋いだものです。
実はこれから公開するエアコンサービスシステムは、私がモーモーさんと共同開発?したもので、あまりに衝撃的すぎるため秘密にしてきました。
今回、愛すべき自動車愛好家諸君のためにこの技術を公開しようと決心いたしました。
真空ポンプです。
元はジャンクの100Vコンプレッサーです。
フィルターのついている吸い口を外し、ホースを付けます。
タンクにつながる配管は外します。
エアコンプレッサーの大気を吸う力で真空引きを行います。
前後差圧はコンプレッサーとして使用した場合10kg/cmに対し、真空引きでは1kg/cmを越えることはなく、シリンダーやピストンの強度的には問題ありません。
到達真空度と、コンプレッサーオイルの蒸発持ち出し量がネックとなりますが、到達真空度はバキュームゲージ振り切りを確認しております。
オイルも減らないので問題無いようです。
エアコン整備用真空ポンプは安くても5万はしますが、このシステムであれば、モーターとポンプだけ生きているコンプレッサーを仕入れるか、通常使用しているコンプレッサーを繋ぎ変えるだけで使用可能です。
除湿のため約30分から1時間真空引きします。

真空引きが終わったらストップバルブ閉じ、数分待機した後ストップバルブを開けてみます。
このときコンプレッサーの音が変わった場合、真空を保持出来ていないことになるので再度修理のやり直しとなります。
問題なければ再度ストップバルブを閉じ、ガスチャージ用ホースに繋ぎ変えます。
ガスチャージ用ホースはホースを切ったところにガスライターのチャージバルブを差し込みバンドでとめて作ります。
入れるガスはガスガン用の134aです。
500gで600〜800円で入手可能です。
12aの正規充填量の70%くらいが適量です。
190Eは1本入れれば十分冷えます。
繋ぐ前にガスをシュッとひと吹きし、中を134aに入れ替えます。
チャージバルブにガスの出口を押しつけてからストップバルブを少しずつ開けていきます。
すると缶からガスがどんどん流れ込んでいきます。
最初は高圧側からガスを入れていきますが、缶が空になる前にガスが入らなくなります。
この状態になったら、一度ストップバルブを外しエンジンをかけてエアコンコンプレッサーの動作を確認します。
次にエンジンをかけた状態で低圧側から同様にガスを入れていきます。
低圧側の圧が下がり、ガスがさらに入っていきます。
充填量は使用前後の缶の重さを量って測定します。
缶のガスは最後まで入れることは出来ません。
残りは正規の方法で使って遊んでください。


今回のスペシャルツールです。
中継ホース2本とストップバルブ1個で構成されています。
整備工具のストレートなどで入手可能です。
もちろん134a用も作成可能です。
いままで多額の投資をしなければ出来なかったエアコン修理が、なんと5000円以下の設備投資で実現します。
しかも入れるガスはガスガン用です。
12aの車に134aをいれてもいいのかという疑問があるとは思いますが、実は市販されている12a対応ガスの中身は99%134aなので基本的に問題ありません。
充填量を70〜80%にしてくださいという注意書きがあるくらいで、使用法は一緒です。
オイルの問題がありますが、GOA+Sを入れることで今のところ焼き付き等は発生していません。
ただガスを入れすぎると、12a用Oリングのままだと高圧側が熱にやられます。
これは加圧状態のガスの温度が134aの方が高いためです。



まねをするときは自己責任でお願いします。
悪用(?)はしないでね!