ポルシェ968タイミングベルト/バランスシャフトベルト交換
モーモーさんのポルシェ968のタイミングベルト交換です。
当然ですが、まずはエンジン前方にあるモノを一通り外します。
アンダーカバー
ラジエターの上のカバー(小物入れ付き)
エアクリーナーボックス
エアフロメーター
エアコンとオルタネーターのベルト
電動ファン
ラジエター(外すとインパクトレンチが入るようになる。)
アッパーホース/ロアホース
デストリビューターキャップ/ローター
タイミングベルトカバー(上下2分割、クランクプーリを外さなくても取り外し可)
カムスプロケットカバー
LLCが抜けた後は乾燥して詰まらないように流水で中を十分洗います。
写真のようにデスビカバーは邪魔にならないように除けておきます。
ベルトは2本あります。
手前の両面にコグのあるバランスシャフトベルトと、奥のタイミングベルトです。
カムスプロケットとデストリビューターローターです。
デストリビューターキャップと、カムスプロケットカバーを外すと確認出来ます。
タイミングベルトのエンジンでカムと同軸にデストリビューターがある構造の場合(一時のBMWなど)カムスプロケットにデストリビューターキャップが固定されます。
968はDOHCですが、カムスプロケットは一個です。
排気カムをベルトで駆動し、吸気カムは排気カムとチェーンで連結されます。
バリオカムはチェーンガイドが可動式で遊びを調整してバルブタイミングを可変しています。
基準タイミング位置で上のマーキングが合います。
ローターを外すとプーリー固定ボルトがあります。
インパクトで外しましたが、一度軽く締めてから緩めるとすんなり緩みます。
上側のバランスシャフトプーリーです。
止めのボルトはインパクトで外しました。
穴に1対の棒を挿して回り止めしてレンチで回す方法もあるようです。
合いマークらしきものがあります。
下に見えている筒状のものは、タイミングベルトのテンショナーです。
スプリングとダンパーの両機能を持つオートテンショナーです。
本来はベルトと同時交換ですが、貧乏なので再使用です。
再使用時は外して大きなバイスで締め込んで穴にピンを差し込み止めておきます。
エンジンに取り付け、ベルトをかけた後ピンを抜きテンションをかけます。
下のバランスシャフトプーリーです。
左の下がテンショナープーリーで、上が振れ止めプーリーです。
振れ止めプーリーはベルトに触れるか触れないかのギリギリにセットします。
位置決めはどれでしょう?たぶんこれかな?よくわかりません。
バランスベルトの背中で駆動されています。
左のテンショナープーリは交換します。
振れ止めプーリーは替えません。プアマンなので。
プアじゃない人は替えましょう。
バランスシャフトベルトは結構緩いです。
調整の基準として、この隙間を覚えておきます。
ドリルの刃を通してみて、例えば4.5mmは通るけど5.0mmは通らない、などと覚えます。


どのくらい緩いかと申しますと、このくらいです。
特にコンチのベルトは温間で縮むので(国産一般は延びる)張りすぎないように注意が必要です。

クランクプーリーはこんなです。
ボルト一本で固定されています。
一番外がエアコン用プーリーで、リブベルトのプーリーがパワステとオルタネーターです。
バランスシャフトのベルトとリブベルトのプーリーはボルト多数で固定されています。
今回はこのボルト多数がきつくてナメたのでまとめて脱着しました。
外れなくても、特に問題は無いということです。
センターのボルトはインパクトで外します。
セルを外して棒をつっこんで周り止めをしてレンチで回すという方法もあります。
タイミングベルトのテンショナーベアリング部分です。
このアームの上端を先ほどのテンショナーが左向きに押しています。
アームの下側が支点となり、ブロックから出ているシャフトにクリップで止まっています。
テンショナーベアリングは交換します。
上の円盤はウォーターポンプです。
タイミングベルトの背中で回します。
同時に交換したほうがいいのですが、プアなので交換しません。
漏れたときに、またバラすんです。
二回目は半日仕事ですむんじゃないかと期待してます。
今更ですが全体像です。
交換部品は、
タイミングベルト
バランスシャフトベルト
タイミングベルトテンショナープーリー
バランスシャフトテンショナープーリー
カムシャフトオイルシール
バランスシャフトオイルシール上下
クランクシャフトオイルシール
です。
タイミングベルト振れ止めプーリー
バランスベルト振れ止めプーリー
ウォーターポンププーリー
テンショナー
については、普通は替えるべきです。
ベルト/プーリーを外したところです。
クランクシャフトはキーが入っているので無くさないように。
オイルシールを交換して、ベルトを組んでいきます。
今回、カムスプロケットのリヤカバーのボルト穴が腐ってもげていたので、944の部品取りから買ったカバーに交換します。
SOHC用でもこの部品は一緒でした。
オイル漏れで汚れたカバー内部をパーツクリーナーで洗浄しておきます。

カムスプロケの中にカムアングルセンサーがあるのですが、くみ上げ後これがホールセンサーに干渉しました。
回すたびにシャリシャリと嫌な音が出ます。
位置を色々調整しましたが完全には改善できず、とりあえず回っているうちに当たるところは減って無くなるだろうと言うことで無視しました。
おそらくはコード盤(センサーを切るスリットのついた円盤)が板金製で精度が悪いのでしょう。
あとはサクサク組んで終わりです。
タイミングベルト交換としては比較的簡単な部類です。
合いマークがわかりにくいので注意が必要です。
部品代は割高ですね。さすがポルシェ。
今回の交換分で送料入れて約3万はかかってます。
さらにウォーターポンプ3万、テンショナー1.5万、オマケプーリ0.5万で、まともにやったらプラス5万円コースです。
特に大きな問題もなく交換後も絶好調です。
オイルパンからのオイル漏れは相変わらずですが。